修士論文の方針を変更しました

お世話になっております。
このたび、修士論文の方針を変更しました。
8月にご説明した方針を貫くことができず、申し訳ございません。
以下、方針変更の理由をお伝えしたいと思います。
変更前: MGの効果は何か
変更後: 西式MGとは何か
もともと私は「MGの効果は何か」という研究を構想していました。
労働生産性の比較と、実地調査を組み合わせた研究です。
8月の研究説明会ではこの構想についてご説明しました。
しかし、9月の全国行脚を経て、考えが大きく変わりました。
私は現実から逃げていたのです。
私は2つの現実逃避をしていました。
ひとつは、私自身の責務からの逃避。
もうひとつは、私自身の根源的な関心からの逃避。
皆様との対話を通じて、このことに気づかせていただきました。
全国のシーガルの皆様に心からの感謝を申し上げます。
私自身の責務とは。
西順一郎先生の志と思想を受け継ぐこと。
西式MGを300年後まで残すための橋渡しをすること。
この責務を正しく果たすためには、
「西式MG」の本質を掴まなければならない。
私自身の根源的な関心とは。
私は何によって生を受け、何によって育てられたのか。
MGがなければ、私はきっと生まれなかった。
MGがなければ、私はきっと違う育ち方をした。
このMGとは、いったい何なのか。
真に問うべきは「西式MGとは何か」だったのです。
私自身の責務を正しく果たすために。
私自身のルーツを知るために。
西式MGの本質を正面から問うべきでした。
しかし、私は逃げました。
私自身の責務からの逃避。
私自身の根源的な関心からの逃避。
その背景には、恐怖があったのだろうと思います。
加えて、「西式MGとは何か」の研究は難しい。
MGの効果についての研究の方が圧倒的に簡単です。
なにしろ、数値さえあれば論文を作れる。
私は研究として困難な問いを恐れるあまり、
論文を作りやすい問いに逃げてしまいました。
このことを大変恥ずかしく思うとともに、
いま気づくことができて良かったと思います。
西式MGとは何か。
この問いに、私は正面から取り組みます。
この問いは果たして研究になるのか。
私が専門とする歴史社会学であれば可能です。
歴史社会学には2つの眼があります。
ひとつ、歴史を見る眼。
西式MGはどのようにして誕生したのか。
西式MGはどのように変化し、また変化しなかったのか。
もともとソニーの社員教育機器として企画されたMGは、
いかにして全人類のための西式MGへと脱皮したのか。
もうひとつ、社会を見る眼。
西式MGはどのようなコミュニティに支えられているのか。
そのコミュニティは何を拠り所としているのか。
初めて西式MGを受講した人は、
いかにして西式MGコミュニティの一員となるのか。
西式MGの歴史と社会を「窓」として、
その向こうにある西式MGの本質を見通したい。
高校生の私が歴史社会学を志したのは、
きっとこの研究をするためだったのだと思います。
これは事業承継のための試練です。
西式MGとは何か。
これを曖昧にしたままでの事業承継はできません。
研究を通して、私はさまざまなことを知るでしょう。
西先生の偉大さを。
佳恵先生の偉大さを。
全国のシーガルの皆様の志を。
そして、私自身がすでに受けた恩の大きさを。
その恩に報いる道は、受け継いだものを、
次の世代へと手渡すことだと思います。
300年後の誰かが、私と同じようにMGに育てられるために。
そのための第一歩として、この研究に取り組みます。
今後とも、ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
2026年10月10日
西 大成